なぜ運動はいいのか?

運動によって体の体温が上がり発汗により汗とともに一部の老廃物や微量の有害物質が対外に排出されます。

これによりデトックスが起きるわけです。そもそもデトックス(detox)は、「detoxification(解毒)」の略で、体内に溜まった有害物質や老廃物を体外に排出することを指します。

この「毒素」には、外部から入る重金属や化学物質、食品添加物、排気ガスなどのほか、体内で生じる代謝産物や老廃物も含まれます。主な排出経路は、肝臓での解毒、腎臓を通じた尿、腸からの便、そして汗や髪・爪などです

汗による毒素排出量は便や尿に比べてごくわずかで、主なデトックス経路はあくまで肝臓や腎臓を介したものです。それでも、運動は便通の改善や代謝の活性化、全身の循環促進により、間接的に体の老廃物排出を助けると考えられています。

肝臓への影響としては

脂肪肝の改善

有酸素運動(ウォーキング・水泳)や抵抗トレーニングは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善に有効です。週150分以上の運動で肝臓の脂肪量が20~30%減少し、炎症マーカーも低下するというっ報告もあります。

腎臓への影響としては

適度な有酸素運動は腎血流量を増加させ、老廃物の排泄効率を向上させます。週3回のウォーキングで腎臓の濾過率(eGFR)が改善したとの報告があります。

運動習慣により、心血管疾患リスクが低下し、腎機能の悪化を抑制します。透析患者でも運動介入により死亡率が最大40%低下するという報告もあります。

以上のように運動することによるデトックス効果で健康が促進することや、すでに病気もお持ちの方にも効果がある可能性を示唆しています。

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